決算期の建売住宅は値引きしやすい?3月・9月の新築戸建て価格交渉をプロが解説

新築戸建てを探していると、
「建売は決算期なら値引きしてもらえる」
と聞くことがあります。
結論からいうと、決算期は価格交渉を検討する材料の一つです。
ただし、
「3月なら必ず安くなる」
「決算なら100万円引ける」
というルールはありません。
さらに、すべての売主会社が3月決算でもありません。
大切なのは「何月か」ではなく、その物件の売主会社・完成時期
・販売期間・価格変更履歴・引渡し可能時期まで確認することです。
第1章|結論:決算期は値引きのチャンスになり得るが「3月なら安い」は間違い
建売住宅では、決算期が価格交渉を検討しやすいタイミングになる場合があります。
理由の一つは、分譲会社にとって建売住宅が販売する商品・在庫だからです。
年度末や決算期に、
・完成在庫を減らしたい
・販売計画を進めたい
・引渡しまで完了させたい
といった事情があれば、購入条件を検討する可能性があります。
ただし重要なのは、
決算期だけを見るのではない
ということです。
決算期でも、
販売開始直後
問い合わせ多数
人気物件
他の購入申込あり
なら、売主が値引きする必要性は低くなります。
第2章|「決算期=3月」とは限らない
新築戸建ての売主会社によって決算月は違う
ここは非常に重要です。
日本企業には3月決算が多いため、
「建売は3月が安い」
と言われがちです。
しかし、不動産会社・分譲会社の決算月は同じではありません。
例えば、
飯田グループホールディングス
→ 3月31日決算
オープンハウスグループ
→ 9月末決算
となっています。
つまり、具体的な新築戸建てを検討する場合、
「今は3月だから交渉できる?」
より先に、
「この物件の売主はどこ?」
を確認する必要があります。
第3章|なぜ決算期に価格交渉しやすくなることがあるのか
理由① 完成在庫を減らしたい場合がある
完成済み建売住宅は、売れるまで売主側の在庫として残ります。
販売期間が長くなれば、
・管理
・資金
・販売活動
などの負担が続きます。
そのため、
完成済み
+
販売長期化
+
決算期
が重なると、販売条件を検討する材料が増える場合があります。
理由② 販売計画の区切りになる
企業は年度・半期・四半期などで業績を管理しています。
そこで販売を進めたい物件があれば、条件変更を検討する可能性があります。
ただし、
決算だから売主が必ず値引きする
わけではありません。
あくまで判断材料の一つです。
理由③ 引渡しまで完了させたい場合がある
ここが実務上かなり重要です。
「決算期だから3月31日に契約すればいい」
とは限りません。
売主側の会計や販売計画上、
契約
よりも、
決済・引渡し
の時期が重要になる場合があります。
だから3月決算だからといって、3月下旬に初めて住宅ローン相談を始めても、売主側が希望するスケジュールに間に合わないケースがあります。
第4章|3月決算ならいつから動けばいい?
結論からいうと、
3月になってから探し始めればいい
とは限りません。
購入には、
物件見学
↓
購入申込
↓
価格交渉
↓
住宅ローン本審査
↓
売買契約
↓
融資準備
↓
残代金決済
↓
引渡し
という流れがあります。
そのため、
「3月末までに引渡したい」
という売主側の事情がある物件なら、それより前から買主側の準備を整える必要があります。
具体的に必要な期間は金融機関・物件・契約条件ごとに異なるため、「何日前なら必ず間に合う」という統一基準はありません。
第5章|決算期に値引きを検討しやすい物件5つ
決算というだけでは弱いですが、次の条件が重なると価格交渉を検討する材料になります。
① 完成済みで一定期間販売されている
完成したばかりの物件より、
完成後も販売が続いている物件
の方が検討材料は増えます。
② 複数棟現場の最後の1棟
例えば10棟現場で9棟成約し、最後の1棟だけ残っているケースです。
ただし「なぜ残ったか」は確認してください。
③ 過去に価格変更されている
当初価格からすでに何度か価格改定されている物件は、売主が市場反応を見ながら販売条件を調整していることが分かります。
ただし値下げ直後は、現在価格で反応を見たい場合があります。
④ 周辺に競合する建売住宅が多い
同条件の新築戸建てが近隣に複数ある場合、比較材料になります。
⑤ 決算までに引渡し可能
売主が期末までの引渡しを希望している場合、買主側も対応できる状態なら交渉材料になる可能性があります。
第6章|決算期でも値引きしにくい物件
決算だからといって、すべて強気に交渉してはいけません。
販売開始直後
まず現在価格で反応を見たい時期です。
人気物件
駅近、角地、南道路、人気学区など希少性が高い場合は、価格を下げなくても買主が現れる可能性があります。
他の購入申込がある
例えば、
あなた
4,980万円から4,780万円へ交渉
他の人
4,980万円満額
なら、売主は他の条件も含めて判断します。
決算だから交渉するより、
まず物件を確保する
という判断が合理的なケースもあります。
大幅値下げ直後
5,480万円
↓
4,980万円
と直近で500万円変更されたばかりなら、さらに200万円交渉するより、現在価格で市場の反応を見る可能性があります。
第7章|決算期なら100万円・200万円値引きできる?
結論:
可能性はありますが、
「決算期なら100万円」
「決算なら200万円」
という基準はありません。
価格交渉額は、
・現在価格
・当初価格
・これまでの価格変更
・完成時期
・販売期間
・残棟数
・他の申込
・競合物件
・売主の販売事情
などによって変わります。
決算月だけを理由に大幅値引きを要求するのはおすすめできません。
第8章|ケース別:決算期でも判断はここまで違う
ケースA|交渉を検討しやすい
4,980万円
完成済み
販売期間が長い
価格改定あり
複数棟現場の最後の1棟
売主の決算が近い
買主の住宅ローン事前審査済み
この場合、
「決算だから」
だけではなく、複数の交渉材料があります。
価格交渉を検討する価値があります。
ケースB|決算でも強気交渉は慎重
5,280万円
販売開始直後
人気エリア
南道路
問い合わせ多数
他にも検討者あり
この場合は決算が近くても、
値引きより取得優先
という判断があります。
ケースC|大幅値下げ直後
5,480万円
↓
4,980万円
数日前に価格変更
決算月
この場合、
「決算だからさらに200万円」
とは単純に考えません。
まず現在価格への市場反応を確認します。
第9章|決算期を狙って待つのは得?
必ずしも得とは限りません。
例えば今11月で、欲しい物件の売主が3月決算だったとします。
「3月になれば安くなるかも」
と4ヶ月待つ間に、他の購入者が満額で購入する可能性があります。
不動産は同じ商品を後から買える家電とは違います。
特定の土地に建つ、その1棟です。
だから、
決算まで待つことで得られる可能性
と、
物件を失うリスク
を比べる必要があります。
第10章|決算期の価格交渉で住宅ローン事前審査が重要な理由
決算期では時間も重要です。
売主が、
「この期内に引渡したい」
と考えているなら、買主が本当に決済できるかも大切になります。
住宅ローン事前審査が済んでいるから値引きできるわけではありません。
しかし、
購入意思が固まっている
資金計画ができている
融資の見込みが確認できている
という状態は、取引の確実性を示しやすくなります。
特に決算期の交渉では、
価格
だけでなく、
いつ契約できるか
いつ引渡せるか
も重要です。
第11章|決算期の値引きチェックリスト
検討中の建売住宅があれば、次を確認してください。
□ 売主会社はどこか
□ 売主会社の決算月はいつか
□ 販売開始日はいつか
□ 完成日はいつか
□ 当初価格はいくらか
□ 現在価格はいくらか
□ 価格変更履歴はあるか
□ 最後に値下げされたのはいつか
□ 全何棟で残り何棟か
□ 他の購入申込はあるか
□ 決算までに引渡しできるか
□ 住宅ローン事前審査は済んでいるか
□ 値引きがなくても欲しい物件か
最後の項目は非常に重要です。
第12章|仲介手数料無料+決算期の値引きは両立できる?
仕組み上は別の話です。
仲介手数料は仲介会社への報酬。
物件価格は売主との売買価格です。
国土交通省は、不動産会社が媒介で依頼者から受領できる仲介手数料について上限額を定めています。
つまり、
仲介手数料無料
と
売主への価格交渉
は別々に考えられます。
オヤスク.comでは対象となる新築戸建てについて買主側仲介手数料無料でご紹介しながら、
販売状況を確認し、価格交渉を検討できる物件かも確認します。
大切なのは、
「200万円値引きできた」
だけを見るのではなく、
物件価格
+
仲介手数料
+
住宅ローン関連費用
+
登記費用
+
その他購入諸費用
という購入総額を見ることです。
第13章|実務では「決算だから値引き」ではなく8項目で判断する
不動産売買の現場では、
「3月だから100万円」
とは判断しません。
主に確認するのは、
- 売主
- 決算月
- 完成時期
- 販売期間
- 価格変更履歴
- 残棟数
- 他の購入申込
- 引渡し可能時期
です。
この情報を組み合わせて、
強く価格交渉する
少額交渉にする
値引きより物件取得を優先する
という判断をします。
第14章|SUUMOで気になる物件があれば「売主の決算」まで確認できます
SUUMO・HOME'S・at homeなどで、
「この建売、決算期なら値引きできる?」
と思う物件を見つけたら、物件ページのURLをオヤスク.comへお送りください。
確認できる内容は、
・仲介手数料無料対象か
・売主会社
・売主会社の決算時期
・完成時期
・販売期間
・価格変更履歴
・残棟数
・価格交渉を検討できそうか
・100万円・200万円交渉を考えてよいか
・今申し込むべきか、待つべきか
・住宅ローン
・購入諸費用
・購入前の注意点
などです。
まだ購入すると決めていなくても構いません。
「3月まで待てば安くなる?」
という段階から確認できます。
決算期を狙うことが目的ではなく、
欲しい新築戸建てを、納得できる条件で購入すること
を目的にしましょう。
5.FAQ
Q1.建売住宅は3月が一番値引きしやすいですか?
一概にはいえません。3月決算の会社はありますが、9月決算など別の決算月を採用している会社もあります。まず売主会社を確認してください。
Q2.3月決算なら3月31日に契約すればいいですか?
必ずしもそうではありません。売主の販売計画上、契約より決済・引渡し時期が重要になる場合があります。
Q3.決算期なら100万円値引きできますか?
可能性はありますが、決算だけで100万円という基準はありません。販売期間、完成時期、価格履歴、他の申込などを確認します。
Q4.200万円の値引きも可能ですか?
個別に成立することはありますが、大幅交渉になります。決算期だけを理由に200万円交渉するのは適切ではありません。
Q5.決算期まで待った方が得ですか?
物件によります。待つ間に他の購入希望者が申し込む可能性があります。欲しい物件なら、値引きより取得を優先した方がよい場合もあります。
Q6.9月も値引きしやすいですか?
9月決算の会社であれば、販売計画上の節目になる可能性があります。ただし、9月だから自動的に値引きされるわけではありません。
Q7.完成済み+決算期なら交渉しやすいですか?
価格交渉を検討する材料は増えます。さらに販売期間、値下げ履歴、残棟数などを合わせて判断します。
Q8.値下げ済み物件でも決算期ならさらに交渉できますか?
可能性はあります。ただし大幅値下げ直後なら、売主が現在価格で市場反応を見たいケースもあります。
Q9.住宅ローン事前審査は必要ですか?
必須とは限りませんが、決算期は引渡しスケジュールが重要になる場合があるため、資金計画を整えておくメリットがあります。
Q10.SUUMOの物件でも決算期の交渉を相談できますか?
取り扱い可能な新築戸建てであれば相談できます。物件URLを送ると、売主や販売状況の確認がしやすくなります。
この建売、決算期なら交渉できる?
SUUMO・HOME'S・at homeで気になる新築戸建てを見つけたら、
物件ページのURLをオヤスク.comへお送りください。
確認できるのは、
・仲介手数料無料対象
・売主会社
・決算時期
・完成時期
・販売期間
・価格変更履歴
・残棟数
・価格交渉の可能性
・100万円・200万円交渉を考えてよいか
・今買うか、待つか
・住宅ローン
・購入諸費用
・購入前の注意点
です。
-----------------------------------------------------
LINE相談
https://line.me/R/ti/p/@943qfosy
住宅ローン相談等お問合せ
https://www.oyasuku.net/contact/
仲介手数料無料になるか聞いてみる
-----------------------------------------------------
新築戸建て・建売住宅の値引き完全ガイド|いくら交渉できる?
https://www.oyasuku.net/blog/entry-849402/
なぜオヤスク.comを作ったのか
「仲介手数料無料」より大切にしている、本当の想い
https://www.oyasuku.net/blog/entry-793653/
なぜオヤスク.comは仲介手数料無料なのに“選ばれる”のか? 足立区・葛飾区で新築戸建てを購入するなら知っておきたい「本当の理由」
https://www.oyasuku.net/blog/entry-793129/
足立区で新築戸建てを仲介手数料無料で購入したい方向けの記事
https://fudosan-mirai.jp/adachi-sinnchiku/
葛飾区で新築戸建てを仲介手数料無料で購入したい方向けの記事
https://fudosan-mirai.jp/house/lp7/
新築戸建てはどの不動産会社から買うのがいい?仲介手数料無料会社も比較 https://www.oyasuku.net/blog/entry-843164/


